文字通り、人が昆虫を食すことを指し、従来よりアジア・アフリカ・南米で盛んであり、およそ2000種類の昆虫が調理され世界の20億人の食生活の一部となっております。
      
      昆虫食は、国際連合食糧農業機関(FAO)が2013年、食糧問題の解決策のひとつとして、昆虫を食用としたり、家畜の飼料にしたりすることを推奨する報告書を公表したことが、世界的に脚光を浴びるきっかけとなりました。
      
      また、日本においても内閣府が発表した「ムーンショット型研究開発制度」の達成すべき6つの目標の目標5に「未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出」が採択され、2020年12月には農林水産省のムーンショットシンポジウムにおいて『地球規模の食料問題の解決と人類の宇宙進出に向けた昆虫が支える循環型食料生産システムの開発』に向けて話し合われました。
      
      
昆虫食の優位性
      
      昆虫はタンパク質問題のほか、温室効果ガス排出のトップに位置する食品廃棄の問題解決につながります。
      
        
           | 
          昆虫 | 
          植物肉 | 
          培養肉 | 
          藻類 | 
        
        
          | たんぱく質危機への対応 | 
          ◎ | 
          △ | 
          △ | 
          ◎ | 
        
        
          | 穀物資源を奪わないか | 
          〇 | 
          △ | 
          △ | 
          ◎ | 
        
        
          | 地域を選ばず生産できるか | 
          ◎ | 
          △ | 
          △ | 
          〇 | 
        
        
          | 環境負荷の低さ | 
          ◎ | 
          〇 | 
          △ | 
          〇 | 
        
        
          | 生産に必要な水資源の少なさ | 
          ◎ | 
          〇 | 
          〇 | 
          × | 
        
        
          | 食品ロス現象・ゼロの可能性 | 
          ◎ | 
          △ | 
          △ | 
          〇 | 
        
        
          | 地域の特徴を活かせるか | 
          ◎ | 
          △ | 
          △ | 
          △ |